人材マネジメント
エンゲージメントサーベイサービスのおすすめ比較
あなたは人事方の担当者だとします。
そして、社内改革の一環で、上司から「エンゲージメントサーベイサービスとやらを調べてうちに丁度良いものを見繕ってこい」と指示を受けたとしましょう。
早速調べ始めたものの、「エンゲージメントサーベイサービスとされるものの検索結果がわんさと出てきた」としたら、あなたはどうしますか?
「とりあえず何サイトか見て、一番レビューの良かったところを採用するか」とすぐに判断できる人はそれで構わないかもしれません。
しかし、大抵の人は「こんなにあったらどれが良いのか分からないよ……」と途方に暮れてしまいますよね?
でも大丈夫。
選び方さえ知っていれば、世の中のほとんどの比較検討は何とかなるんです。
この記事ではエンゲージメントサーベイサービスの選び方や実際の調査に基づくおすすめサービスをご紹介していきます。
ポイントを押さえて自社に合ったサービスを選んでいきましょう!
そもそも「エンゲージメントサーベイサービス」とは?
「エンゲージメントサーベイサービス」というカタカナ語を見て、「何のこっちゃ?」と思った人もいるかもしれませんよね。
今回のテーマの前提となる「エンゲージメントサーベイサービス」の「エンゲージメント」とは、従業員の所属組織に対する「帰属意識」や「貢献意欲」のことを言います。
また、「サーベイ」は、「調査から分析、施策の実行までを含んだプロセス」を指す言葉です。
要するにエンゲージメントサーベイとは、従業員の所属組織に対する意識調査を意味します。
つまり、エンゲージメントサーベイサービスとは従業員の所属組織に対する意識調査をするためのサービスということです。
ちなみにサーベイには以下の2種類があります。
サーベイの種類
・パルス型: 短期で高頻度(1週間~1ヵ月に1回)。質問数少なめ(およそ5~10問程度)。調査結果から見えた改善点に対してすぐにアプローチできる。
・センサス型: 半年~年に1度ほど。網羅的な回答を求められるため、質問数が多い(おおよそ50問以上)。組織の全構成員に対して行われる。回答率や機動力に難が出る可能性がある。
エンゲージメントサーベイサービスの選び方
そのもの自体にかなりの数があるエンゲージメントサーベイサービス。
「たくさんのものの中から自分に合うものを見つけるのって、至難の技だよね」と思っている人もいるかもしれませんが、それは「選び方のポイントを知らないから」です!
エンゲージメントサーベイサービスを選ぶ上でポイントとなるのは、
・必要な機能があるか
・使いやすい画面構成がされているか
・月額料金はいくらか
の3つです。
それぞれの理由を簡潔にお伝えしていきますね。
必要な機能があるか
まず把握しておきたいのは、「必要な機能があるか」です。
エンゲージメントサーベイサービスは、提供している会社ごとに特有の機能があったりします。
そのため、「A社のサービスにある機能がB社のものにはない」や「C社のサービスに標準搭載されているコンサルティング支援はいらないよな?」ということも起こり得ます。
つまり、最初に「パルスとコンサスの両方のサーベイが行えるサービスを導入したい」などの具体的な機能やイメージを思い浮かべていれば、それだけである程度の絞り込みはできるんです!
使いやすい画面構成がされているか
必要な機能が定まったら、次に考えるべきは「使いやすい画面構成がされているか」です。
「どういうこと?」と思った人はスマホアプリを思い浮かべてください。
例えば「A」というスマホアプリのユーザーが操作するための画面は、「誰が見てもすぐに操作方法が分かる作り」になっているとします。
一方、同様のサービスを展開している「B」というスマホアプリは「メニュー画面から一々項目を選んでいかなければならない」とします。
この場合、圧倒的に使いやすいのは、「A」のパターンでしょう。
仮に「B」のパターンを選んでしまうと、使う側がメニューの中で迷子になってしまって「結局使わない」という残念な可能性も考えられます。
そのため、「使いやすい画面構成がされているか」も忘れずに把握しておきたいと言えます。
月額料金はいくらか
企業では、新しいシステムなどの導入時に「稟議(りんぎ)が必要になる」ことはよくある話ですよね。
稟議を通すことを念頭に置くのであれば、忘れてはならないのが「月額料金の把握」です。
とは言え、エンゲージメントサーベイサービスの多くは公式サイトを見ても「金額はお問い合わせください」としていることも多くあります。
このようにお伝えすると、「つまり、『そこのサービスを導入する前提』で、見積もりを出してもらうしかないの?」と思われる人もいるかもしれません。
大丈夫です。
ご安心ください!
例えば『wellday』というサービスは、公式サイトの「よくある質問」に以下のような内容を掲載しています。
"Q 導入するかは決まっていないのですが、お問い合わせは可能ですか?
A はい、可能です。課題のヒアリング、サービスの説明などを承っておりますので気兼ねなくお問い合わせください。"
問い合わせには、意外とエネルギーが必要なものですが、こうしてあらかじめハードルを下げてくれていれば安心して問い合わせられますよね。
「月額利用料金:要問合」のサービスに関心がある場合は、遠慮せず積極的に見積もり請求や問い合わせをしてみると良いでしょう!
おすすめのエンゲージメントサーベイサービス6選
選び方が分かれば、「あとは自分で探せるよ!」となる人も多いでしょう。
そうは言っても、「選び方が分かっても、実際探すのは面倒臭いから、あなたのおすすめを教えてよ」という思考回路の省力化を計りたい人もいますよね。
そうした声にお応えしたいのは山々ですが、当サイトでは閲覧者アンケートなどを実施していません。
そこで、「エンゲージメントサーベイサービス おすすめ 比較」というキーワードでWeb検索を行い、1ページ目に出てきた10サイト中、「具体的なサービス名を挙げていた9サイト」が紹介していた49サービスのうち、「最も紹介されていた回数が多かったサービス6つ」を「おすすめ」として紹介していくことにします。
Geppo(ゲッポウ)
Geppoは、リクルート社が提供しているエンゲージメントサーベイサービスです。
月1回の個人用サーベイサービスは1回3問1分未満という短い時間で回答できる仕様になっています。
また公式サイトのイメージ画面を見る限りでも「見やすい画面構成」で作られていることが伝わってきます。
さらに月額料金は「導入したい企業の事業規模」に合わせられるよう、
・〜25名:20,000円(1人当たり月額800円)
・~50名:39,800円(1人当たり月額796円)
・~100名:68,000円(1人当たり月額680円)
・~200名:108,000円(1人当たり月額540円)
・~300名:148,000円(1人当たり月額493円)
・~500名:198,000円(1人当たり月額396円)
・~750名:248,000円(1人当たり月額330円)
・~1,000名:298,000円(1人当たり月額298円)
という8段階の設定になっています。
(※従業員1001人以上の場合は要相談)
「最低利用期間:半年」という縛りはありますが、「個人サーベイや組織サーベイ単体での導入も可能」であることは、「その機能だけが欲しい」という場合にも柔軟に導入しやすいと言えます。
「とりあえずテストマーケティング的にエンゲージメントサーベイサービスを導入したい」という場合はおすすめのサービスの1つとなってくれるでしょう。
Wevox
Wevoxは、株式会社アトラエが提供しているエンゲージメントサーベイサービスになります。
『Slack』・『LINE WORKS』・『workplace』と連携できることが最大の特徴と言えます。
また、独自技術を用いたパルス型サーベイは1回3分で解答可能で、手軽に取り組めることも魅力です。
さらに、「活用支援パック」と呼ばれるサーベイのやりっぱなしを防ぐ仕組みも用意されているので、3日坊主のエンゲージメントサーベイともオサラバできるでしょう!
公式サイトのイメージ画面からも、「使いやすさを重視した画面構成」を徹底していることが分かるので、「導入したは良いけれど、どうやって結果を見れば良いのやら.......」ということもないはずです。
3名以上の企業や組織であれば導入ができ、月額料金は1人300円なので、導入しやすさでも◎と言えるでしょう。
加えて30日間の無料トライアル(トライアル期間終了後に自動で有料版になることはない)もあるので、本当に手軽に試したい場合は、Geppoよりもこちらのほうがおすすめになるケースは多いかもしれません。
モチベーションクラウド
モチベーションクラウドは当社も利用しているエンゲージメントサーベイサービスです。
当社の事例はこちらの記事で取り扱っています。
【スキルマネジメント講座 識学×スキルティ 共同マネジメントセミナー】SES業界における「寄り添い疲れ」からの脱出 離職率を低減して生産性を高めるスキルマネジメントのご紹介
上記記事で紹介しているように、モチベーション クラウドでは、センサス型サーベイを受けられます。
先に挙げた2サービスと異なり、1回の回答に20分ほど必要になりますが、その結果はすぐに集計されるため、決してデメリットにはなりません。
またサーベイの回答画面や集計結果の確認画面も見やすく分かりやすい構成になっています。
月額料金は「要問い合わせ」のパターンになりますが、公式サイトの料金体系ページには、「お客様のご要望に応じて最適な料金プランをご提案致します。」とあるので、興味のある人はまず問い合わせてみると良いかと思います。
ラフールサーベイ
ラフールサーベイは、株式会社ラフールが提供するエンゲージメントサーベイサービスです。
19問からなるショートサーベイと全144問のディープサーベイを組み合わせることで、従業員の心と身体の健康とそのセルフケアを目的としたサービスが主体となっていることが特徴です。
公式サイトのイメージ画面からも「見やすく分かりやすい構成」になっていることを確認できるので、導入を検討する材料としては十分でしょう。
ただし、Wevoxと同じく3名以上の企業や組織であれば導入できるものの、最低契約期間が1年間とGeppoの倍の期間であることはネックとなるかもしれません。
また、料金ページで挙げられている料金形態が「見積もり前提」であることもネックになりやすいでしょう。
もしかするとラフールサーベイは、人事系のサービスに慣れた企業に向けた「少し上級者向けのサービス」なのかもしれませんね。
wellday
welldayは株式会社welldayが提供するエンゲージメントサーベイサービスになります。
最大の特徴は『Slack』と『Microsoft Teams』と連携できることです。
また従業員に合わせて「サーベイ内容が自動調整される」ため、各従業員が必要な項目に最小限の負担で答えられるように設計されているのも良いところと言えます。
さらにwelldayは、国際基準のセキュリティ認証を取得しているため、「利用するサーベイの安全性」に気を配りたい企業にとってもおすすめの選択肢となるでしょう。
月額料金は「要問い合わせ」のため、興味を持たれた人はまず問い合わせてみると良いでしょう。
SMILE SCORE
SMILE SCOREは、SMILE SCORE株式会社が提供しているエンゲージメントサーベイサービスです。
表情を表したアイコンからその日の気分にあうものを選ぶ「1行日記」感覚で1分ほどでできることから、「できるだけ簡単に使えるサービスを導入したい場合」におすすめとなるでしょう。
月額料金は導入企業の規模に合わせ、
・ミニマムプラン(~10名) 5,000円
・ライトプラン(11名~50名) 22,000円
・スタンダードプラン(51~100名) 38,500円
の3つから選べるようになっています。
(10%お得になる「6ヶ月契約」も可能)
ちなみに、どのプランであっても利用できる機能に制限はなく、利用可能人数以外の具体的な違いとしては、ライトプラン以上はサポートサービスの選択肢に「ZOOMかGoogle Meetを利用したビデオ通話」が増えるくらいです。
さらに、10日間の無料トライアルもあるため、「Wevoxよりもさらに気軽にお試しをしてみたい」という場合はSMILE SCOREを試してみることも充分おすすめとなるでしょう!
まとめ
エンゲージメントサーベイサービスを選ぶ上でのポイントは下記の3つです。
・必要な機能があるか
・使いやすい画面構成がされているか
・月額料金はいくらか
また、おすすめのサービスは次の6つで、それらを比較した結果をまとめたのが、【表1】になります。
おすすめのエンゲージメントサーベイサービス
・Geppo
・Wevvox
・モチベーション クラウド
・ラフールサーベイ
・wellday
・SMILE SCORE
ポイントを押さえた比較を行って、自社にフィットするエンゲージメントサーベイサービスを導入できると良いですね!
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