【スキルマネジメント導入による生産性の向上】従業員エンゲージメントに焦点を当てた変革の事例
問:背景と挑戦、ネットビジョンシステムズ株式会社の危機??
「ITインフラエンジニアを輩出し続ける」という明確なビジョンの下、ネットワークエンジニアリングサービスとITスクールを展開しているネットビジョンシステムズ株式会社は、経営の重大な岐路に立たされました。
2018年以前、同社は一時的に離職率が40%に達するという危機的状況に直面し、持続可能なビジネスモデルへの転換が求められていました。
企業としての存続さえ危ぶまれる中、従業員のエンゲージメントを重視した施策が急務となりました。
従業員エンゲージメントを向上させるための施策として、リンクアンドモチベーションのモチベーションクラウドを導入しました。
これにより、従業員一人ひとりのモチベーションや不満点を把握し、個々のニーズに合わせた支援を行うことで、離職率を大幅に低下させることに成功しました。
エンゲージメントの偏差値は47.8から55近くに向上しましたが、残念ながらこれだけでは生産性の問題は解決しませんでした。
問:スキルマネジメントに取り組み始めた経緯を教えてください。
エンゲージメント向上策を講じたにも関わらず生産性が向上しないことから、研修だけの一過性の人材開発ではかく、持続的な人材開発、特に、従業員のスキル開発とその管理の必要性に気づきました。
ただ、その開発、管理を、管理職任せにして、推進してしまったところ管理職のエンゲージメントが偏差値30以下まで激減して、かなりの不満となりました。
そこでの反省も踏まえて、従業員のスキルを可視化し、個々に必要なスキルを明確にすること「スキルマップ」の作成で、より効果的なキャリア開発を支援する仕組み作りを考えたのです。
このアプローチを推進したところ、管理職のエンゲージメントの向上を初め、生産性の向上へと繋がっていきました。
問:では、なぜスキルマネジメントを導入しようとお考えになったのでしょうか?
先ほど触れたように管理職のエンゲージメントスコアを確認すると低スコアで伸び悩んでました。
いろいろヒアリングしていくと管理職は、部下への育成マネジメントではなく、支援活動に注力していることが判明しました。
離職率が高くエンゲージメントを高めようとトップが語っていた結果、管理職は部下を離職させないよう目標なき支援型のマネジメントに偏重してしまいました。
その結果、部下が育たず、目標にもコミットメントしてない、ぬるま湯の状態となっていて、そのことが、管理職の負担となっていたことがわかりました。
これは、管理職が原因ではなく、会社側が明確なキャリビジョンの提示や、そのための人材育成の指針を示してないことが真因であると反省をして、スキルマップを指針としたガイドラインを提供することにしました。
従業員がスキルマップとキャリビジョンを指針として、自ら成長していくことになれば、管理職は育成の稼働を低減しながら、仕事を任せることもでき、生産性向上に繋がるのではないかと、スキルマネジメントを導入するに至りました。
問:スキルマネジメントシステム「skillty」を導入するにあたって何か不安は感じませんでしたか?
スキルティが提供するスキルマネジメントは単に専門的なスキルを羅列するのではなく、毎週社員が職場で守るべきルールや、
自社の行動指針、社会人基礎力、マネジメントスキルを実践するアクションリストと、その習得確認ができる仕組みになっています。
会社の文化、カルチャーも形成するのに、役立つのですが、そのことが逆にマイクロマネジメントになるではないかと不安でした。
ただ、マイクロマネジメントは他者の介入によるモチベーションの低下、自律性を阻害することで、強制ではなく、各自優先度を考えて推進していくセルフチェックであれば問題ないではと考えました。
実際に、若手社員の間では、自分に何が足りないのか、何を学ぶべきか明確になった。成長の羅針盤になったと非常にポジティブな声が多く、ほとんどの社員が前向きに取り組んでくれました。
問:skillty導入で具体的にどんなことに取り組まれたのでしょうか?
まずは、会社の方針と求める人材像、そのためのキャリアパスを明確にしました。
そして、それに紐づく、スキル習得目標の細分化を実施しました。
社会人、技術者として求めることを明確にして。
成長のステップとして、求めるスキルと、期日を可視化しました。
特に入社から3年間に取得すべきビジネススキル
経済産業が提唱する人生100年時代に必要となる社会人基礎力と、
技術スキル、そして社内スキルを可視化したスキルマップを作成。
習得すべく小目標として設定しました。
さらに、行動指針についても現場で活用できるような
仕事術までおとしこみ、合格、不合格判定して人事評価制度に
反映できるように再設計しました。
社員がどんなスキルを身に着けて
さらに、何をすべきか、すべきでないか、判断基準が明確になったと非常に好評でした。
そして、日々の職場で守るべきルールブックを作成しました。
ルールを明文化してからは、社内外問わずトラブルが減り、マネージャーもその部下も自分の仕事に集中できるようになっています。
特にskilltyのシステムでルールの遵守状況をチェックし、社員ごとに点数化して人事評価に反映しています。
それにより、ルールを守らせる側の負担も減るため、楽になったマネージャーが多いと思います。
社員の成長が加速化!?
問:skilltyの導入によって何か変化はありましたか?
作成いただいたスキルマップの中から
本人のポジションと在籍年数に応じた必要となるスキルを
表示して毎週、実施できているか、習得できているかチェックしてくので、
社員が各自の内省化を促すことができていると考えてます。
不足分についてはおススメの
動画コンテンツ視聴して予習、復習を実施できるので、
社員が成長に向かって自走化できているのが大きいです。
問:skillty活用で印象に残っているポイントがあればお聞かせください。
スマホでも見やすくセルフチェックできるのと、
不足分は各種リンクの資料や動画でマイクロラーニングができるので、
会社のルールや行動指針の確認、ビジネススキルや技術スキルの不足分の
研修受講が通勤時間などスキマ時間できると好評でした。
オンラインでも活用し易いとの声も大きかったです。
マネージャーからも指導の時間が大幅に削減できたことはもちろん、
ルールを守らない社員の指導をツールを見ながら指摘できるので、
精神的に楽だとの声も多かったです。
導入してからコロナ禍にも関わらず、従業員エンゲージメント偏差値71.5と上位2%の数値まで、
飛躍させることができました。
リンクアンドモチベーション様の担当者もコロナ禍でスコアが低迷する会社が多い中で、
飛躍するのは凄いと驚かれました笑
組織の歪み、一貫性に欠けると、従業員への不満は募ります。
組織を整えて、従業員が成長して、トップがしっかりと会社方針を示せば、エンゲージメントは高まると実感できましたね。
さらに、顧客満足度の向上、技術資格取得率の向上など、その成長には、目覚ましいものがありました。
その結果をもとに、顧客との単価交渉が上手くいき、利益率向上という非常に嬉しい成果に結びつきました!
それを従業員に還元して喜んでもらえるのは更に嬉しいことでしたね。
問:どのような方にskilltyはお勧めでしょうか?
専門スキルだけでなく、その一歩手前のスキル、社会人基礎力が網羅されているので、人材開発の土台を築きたい、より多くの活躍する社員を増やしていきたいなど、労働集約型のビジネスを展開されている企業様にお勧めですね。
ネットビジョンシステムズは、IT派遣で、常駐先が異なる、非常にエンゲージさせるのが難しい業態ではありますが、そういった業態でも非常に有効に機能していますので、IT派遣会社は更にお勧めですね。
技術的なスキルだけでなくSES業界で非常に多いであろうクレームを防ぐためのルールやスキルを網羅してるのも有難いです。
社員が各自週次でチェックするため、マイクロマネジメントに陥らずに、マネジメント業務の工数も大幅に削減して社員の成長を加速させ、自走化する組織を構築できるシステムだと感じてます。
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