OJTとは、「On-the-Job Training(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)」
の略称です。
OFF-JTとは、「(Off the Job Training オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)」
の略のこと。
この2つの言葉の違い、わかりますか?
いずれも人材育成において今、よく使われる言葉なので
「社会人の基礎の言葉」として、覚えておいたほうが良さそうです。
特に、営業をされる方。ITビジネスを生業としている方には、ぜひ読んでほしいと思いました.
今回は「OJTとOFF-JTの違いと使い分ける方法とは?」の特集です!
OJTとは、どんな意味なのか!?
OJTの言葉の意味って、なんでしょうか?
「OJT」とは、新人や未経験者に、必要なスキルを
「仕事の実務を通して、育成していく。人材育成の方法」のこと。
OJTを新人に対し、実施するときには
教育担当のOJTが、新人に教える事になります。
OJT担当とは、いわば教育するトレーナーのこと。
このトレーナーの教え方次第で、新人の才能の進化率が変わってくるので
OJT担当の人選や、スキルアップの為の教育方法も、しっかりと考えた方が良さそうですね。
OJTは、第一次大戦時代のアメリカで始まりました。
日本には戦後、高度経済成長期に入ってきた「人材育成手法」です。
従業員エンゲージメントを仕組み化する スキルマネジメント:中塚敏明著
OFF-JTとは、どんな意味でしょうか?
OFF-JTもOJTも、人材育成手法のこと
では、いったい何が違うのでしょうか?
「OJT」は、会社内で「上司」がOJTの担当となり
新人のために、仕事中にスキルを学んでもらう事。
対して「OFF-JT」とは。
社内の人間ではなく「外部講師」が、OJT担当のトレーナーとなり
新人にスキルを教えることを、指します。
OJTとOFF-JT、どっちがいいのか?
結局のところ、OJTとOFF-JTって、どっちがいいのでしょうか?
私は「OJTとOFF-JT。2つを掛け合わせるのが、一番いい」
という答えを、オススメしたいと思っています。
OJTは、上司から教わるスキルなので、先輩から社内のルールも学べるでしょう。
他に「体験した人しかわからない、仕事における容量のいいやり方」なども勉強できると思います。
OFF-JTは、外部講師なので
「社内の人からは生まれない発想」や、「社内の人が持っていないスキル」が学べるチャンスですよね。また、専門知識を持っている外部講師なら、特殊スキルが学べて、職人のようなスキルが勉強できるかもしれません。
本当は、「どちらも学べると最強!」なのでした。
ただし、OFF-JTは外部の講師「コンサルタント」なので、呼ぶのが有料なんですよね。
ズバリ、コストがかかります。
ですので企業側は、料金の上限も計算しながら
新人教育プログラムを立てるのがいいと思いました。
OJTはトレーナーの教育も必要!
「うちは予算もないし、当分はOJTだけで新人を育てようか」
こういう会社は、今とっても多いと思います。
その場合は、OJT担当の人選に、よくよく気を使った方がいいかもしれません。
学校の先生を思い浮かべてください。同じ学校の先生の中でも
「すごい教え方が上手くて、ドンドン勉強が頭に入った」先生と
「あまり教え方が上手じゃなくて、すごい眠かった先生」
両方いませんでしたか?
仕事ができる人=教え方が上手い人
とは、限りませんよね。
その人単体だと仕事ができるのに、後輩に教えるのが下手すぎて、全然伝わらず
「新人君はさっさと辞めていきました」というパターンだって、多いと思うのです。
OJTだけの場合は「教える上司の教育」も、プロジェクトに入れておきましょう。
人には相性があるので、新人とトレーナーの相性が悪い時だって、ありますよね。そういう可能性も加味しないといけません。
OJTが上手く進行しているのかを、マメにチェックして
もし相性が悪かったり、OJTトレーナーが教育に向いてないタイプだった場合は、すぐに対策をとりましょう。トレーナーのスキルチェックも、こまめに確認するのがオススメだと思います!
大企業、優良企業はOJT×OFF-JT
大企業では、やはりOJT×OFF-JTを、実施している企業が多いですね。
私も大企業に、何度か派遣で入りましたが、優良な企業ほど研修や、OJT×OFF-JTも
しっかりしていました。
私は、3Dゲームの画像作成の講習と、CADを「OJT×OFF-JT」で学びましたが
とても仕事に活かせましたよ。すぐに実戦で使えるようになりました。
社会人になってから、専門学校に通うのも大変ですから「本当にいい経験を積めたなあ〜」と、今でも感謝しています。
これは考え方の問題なのですが、「新人への投資」って
「会社の未来への会社の投資」なのですよね。
才能を育てようプロジェクト!
今は不景気なので「うちはOJTやっています。Off-JTはいらないです」
という企業も多いと聞きました。
生々しい話をすれば、外部講師を派遣する場合、1日で10〜80万程度かかりますから。
けっこう高いですもんね。お気持ちはわかります。
また、育てて辞めてしまった時のことを考えたら「今回はOJTだけでいっか」と思うのも納得はいきます。質が高いスキルほど、外部講師の値段も高くなりますから。
予算に余裕がない企業もありますしね。
しかし、本当は。未来への投資なのだと考えたら
「OJT×OFF-JT」が理想ではないかなーと感じました。
予算に余裕があった場合は、ぜひ「OJT×OFF-JT」という教育プログラムで、新人君に
素晴らしいスキルを与えてあげてください。
その才能の種が芽吹いた時、鮮やかな花と、ゆたかな実りを
会社に与えてくれるかも、しれまませんね!