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人材マネジメント

e-ラーニングシステムのおすすめ比較

スキルティ 広報部

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2023.07.17(Mon)

ここは、とある企業の人事部。
あなたはそこの社員教育チームのメンバーです。
ある日、あなたは上司から次のような業務を頼まれました。
「e-ラーニングシステムの良さそうなものを何でも良いから見繕ってくれ」

「何でも良いが一番困る」とは言いますが、いきなり見繕ってくれと言われても、どうやって選べば良いのか分からなければ、そもそも目星の付けようもないですよね。
今回の記事では、e-ラーニングシステムの選び方のポイントを分かりやすくご紹介していきます。

e-ラーニングシステムとは?

本題に入る前に押さえておくべきは前提です。
そのためまずは、e-ラーニングシステムについて簡単な説明をしていきたいと思います。

e-ラーニングシステムとは、インターネットを利用した学習形態のことで、「Webラーニング」や「オンライン学習」も同義語となります。
e-ラーニングシステムでは、テキストだけでなく静止画の画像や動画など様々なコンテンツを利用可能です。

これらのコンテンツはパソコンやスマートフォンなどの端末でいつでもどこでも見られることから、時間や場所に制約されず、必要な時に必要な研修を受けられることが利便性となっています。
そのため、e-ラーニングシステムは「研修のDX化」などを目的に積極的に導入が検討されているのです。

e-ラーニングシステムの選び方

一口に「e-ラーニングシステム」と言っても、この種のサービスは数多く展開されています。
そのため、何ひとつポイントを把握しないまま選ぼうとしても、自社にフィットするサービスを選び抜くのは至難の技でしょう。

e-ラーニングシステムを選んでいく上でポイントとなるのは以下の4点です。

e-ラーニングシステムを選ぶためのポイント
・システムの種類
・対応人数と料金
・カスタマイズがどの程度できるか
・セキュリティ

それぞれの内容も詳しく押さえておきましょう。

システムの種類

e-ラーニングシステムを選んでいく上でまず把握しておきたいのは、「システムの種類」です。
「e-ラーニングシステム」と聞くと、「あらかじめ用意されたコンテンツを教材に学習していくもの」というイメージがあるかもしれませんが、e-ラーニングシステムは下記の4つに大別されるんです。

e-ラーニングシステムの種類
ナレッジマネジメントツール: 企業内の情報や知見を集約させるためのツール。別名:社内wiki。投稿や共有が手軽にできることが特徴。
マニュアル作成ツール: 業務手順の図解ツール。マニュアルを作るだけでなく、社内コンテンツの作成にも使われる。画像や動画の編集がしやすいものがおすすめ。
e-ラーニングシステム(自社教材): 自社でコンテンツを作って使っていく、言わば「DIY版」のようなサービス。既に自社コンテンツをいくつも持っている企業や独自のe-ラーニングシステムを作っていきたい企業におすすめ。
e-ラーニングシステム(他社教材):「他社が作ったe-ラーニングシステム」を購入して使う。「基本的な内容を学習させたい」場合などにおすすめ。

また、データの保存先によって下記の2通りの分け方もあるため、これらの違いも知っておくと良いでしょう。

クラウド型: クラウドサーバー上に保存されているデータを読み出して利用する
オンプレミス型: 自社のサーバー上に専用の領域を構築させた上で利用する

各種別の違いを踏まえることが、自社にマッチするシステムを選ぶ鍵となります。

対応人数と料金

企業のシステム導入において確実に通すことになるのが「稟議(りんぎ)書」でしょう。
稟議書を通す上で必要になるのが「月額料金」などの金額面の情報ですが、e-ラーニングシステムの場合は「サービスの対応人数」にも気を配りたいと言えます。

なぜなら、「サービスによっては利用前提が大企業」という場合もあるからです。
また、サービスによっては「契約時の利用人数によって月額料金が変動する」というものもあります。

例えば、今回の記事でご紹介する「LearnO(ラーノ)」という自社教材コンテンツには以下の3プランがあります。

LearnOの料金プラン
・格安プラン: 最安価格帯プラン(※動画利用不可!)
・標準プラン: 必要なものが揃った標準プラン(※動画利用可!)
・開発プラン: 自社に合わせて開発するカスタマイズプラン

なお、これらのプランの利用人数別の月額料金を一目で見て分かるようにまとめた表が下記です。

※1 各プランとも100人単位の料金設定あり
※2 各プランとも5,000人以上も対応可

プランや利用人数によって月額料金が大きく変わってきますよね。
そのため、「自社に合ったシステムを選ぶ」ためには、「月額料金だけでなく契約時に何人が利用するのか」も合わせて知っておく必要があると言えます。

そうは言っても、e-ラーニングシステムのサービスには、「月額料金:要お問い合わせ」となっているものもあります。
そうした場合、「利用する前提で見積もりを取るしかない」と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

こうしたサービスでは明記されていないこともありますが、他社との比較検討を目的とした問い合わせを歓迎しているケースもあります。
つまり、気になったサービスが「要お問い合わせ」パターンだった場合は、積極的に料金について問い合わせてみると良いでしょう。

カスタマイズがどの程度できるか

自社教材がたくさんあるのであれば、それを活用したいと考えるのももっともですよね。
その場合は自社教材型サービスのうち、カスタマイズがどれほどできるのかを観点に加えて見ると良いでしょう。

セキュリティ

従業員の学習結果も氏名と組み合わさることで立派な個人情報となり得ます。
そのため、「うちの社員の情報が漏洩(ろうえい)しないこと!」を最重要に考えたい方もいますよね。

こうしたサービスを提供する企業は、国際的なセキュリティ認証を取得していたり、プライバシーマークを掲げて「個人情報を取り扱う業者としての安全性」を示しています。
つまり、「どのサービスであっても基本的に安心安全に利用できる」と言えます。

しかし、「さらに一層安心して利用できるサービスを選びたい」のであれば、「自社のセキュリティ対策までサポートしてくれるサービス」を選ぶと良いでしょう!

おすすめのeラーニングシステム12選

当社はe-ラーニングシステムを提供しています。
そのため、「どこを差し置いても当社の製品を猛プッシュしたい」……のは山々ですが、それをしてしまうと、「おすすめ比較」というこの記事の主旨から外れてしまいます。

そこで、当社製品に加え、「e-ラーニングシステム おすすめ 比較」と検索して、結果の1ページ目に表示された10サイトが取り上げていた74サービスのうち、半数以上に当たる6サイト以上が紹介していたものを「おすすめできる」とみなしてご紹介していきます。

今回紹介するサービスは下記の12個です。

・Skillty
・ひかりクラウド スマートスタディ
・Cloud Campus
・Schoo for Business(スクー フォー ビジネス)
・LearnO(ラーノ)
・AirCourse
・Playse.
・LearningWare
・edenLMS
・セキュリオ
・etude
・SAKU-SAKU Testing

これらを一目で見られるようにまとめたのが、下記の表です。

それぞれの詳細な情報もご紹介していきますね。

Skillty

当社が提供しているe-ラーニングシステムは自社/他社教材併用型のe-ラーニングシステムとなっています。

当社のサービスもこのあと紹介していく「自社教材型」や「自社教材/他社教材併用型」と遜色ない機能を提供しています。

特に当社のシステムは、マイクロラーニング(短時間での学習)に力を入れており、10分以内で学習できる教材を使えるようにしています。

忙しく立ち働かれる従業員の多い企業様は、ぜひ当社のe-ラーニングシステムの導入をご検討いただければと思います。

e-ラーニングシステムについて詳しくはこちら!

ひかりクラウド スマートスタディ

ひかりクラウド スマートスタディは、東日本電信電話株式会社が提供している自社教材型のサービスです。
東日本電信電話株式会社という社名には馴染みがないかもしれませんが、「NTT東日本」の正式社名になります。

ひかりクラウド スマートスタディは、最小1ID、5698円から使い始められるため、導入のハードルが低いサービスの1つと言えるでしょう。
さらに、14日間の無料トライアルもできるため、「無料トライアル→テストマーケティングを兼ねた小規模導入」という利用の仕方も悪くないかもしれませんね。

どこのサービスを導入するかで迷った場合、ひかりクラウド スマートスタディは「検討してみて損はない」サービスの1つとなるでしょう。

Cloud Campus

Cloud Campusは、ソフトバンクグループが運営するインターネット大学・株式会社サイバー大学が提供している自社教材型のe-ラーニングサービスです。
「Campus」という名が示すように、元々は「教育機関向けのeラーニングプラットフォーム」でしたが、システムが優秀であったことから、教育機関だけでなく一般企業でも使われるようになりました。

Cloud Campusの料金形態は下記のようになっています。

基本的に料金設定が高めなので、おそらく「大企業向け」のサービスなのでしょうね。
ちなみに、Cloud Campusは「顔認証などを導入してセキュリティにも力を入れている」サービスです。
そのため、「安心して使えるe-ラーニングシステムを導入したい」という大企業にもおすすめとなるでしょう。

Schoo for Business(スクー フォー ビジネス)

Schoo for Businessは、株式会社Schooの法人向けサービスになります。
Schoo社はe-ラーニングサービスの提供会社なので、「餅は餅屋」という安心感があると言えます。

Schoo for Businessは、月額1,500円と始めやすいことが特徴です。
しかし、最小でも20IDからしか契約できないので、零細企業には不向きかもしれませんね。
また、「他社教材型」なので、「自社のコンテンツを活用したい」という企業にもおすすめにはならないでしょう。

そうは言っても、「契約時の利用人数が確実に20ID以上あって自社教材を持っていない」場合においてはまず検討したいサービスと言えそうです。
まさに、「サービス選びは比較が大事」という良い例でしたね。

LearnO(ラーノ)

LearnOは、Mogic株式会社が提供する自社教材型サービスになります。
仮に自社教材ツールがない場合でもPDFや動画コンテンツ、テスト問題があれば人材育成コンテンツが利用できることから、使いやすいe-ラーニングシステムを導入したい企業におすすめです。

LearnOの料金は、「e-ラーニングシステムの選び方」の「対応人数と料金」の話で既にご案内していますが、再度お伝えしておきます。

※1 各プランとも100人単位の料金設定あり
※2 各プランとも5,000人以上も対応可

加えてLearnOの強みとしては、30日間の無料トライアルがあり、さらにそれを1ヵ月延長もできることやトライアル時のデータを本契約時に移行できることが挙げられます。
また、セキュリティも強固なものとなっているそうなので、安心してサービスを利用したい企業にも打ってつけでしょう。

LearnOは企業規模を問わずおすすめの1つとなるかもしれませんね!

AirCourse

AirCourseは、KIYOラーニング株式会社が提供している自社/他社教材併用型のe-ラーニングサービスです。

AirCourseには、「月額払い契約」と「年間払い契約」とがあり、それぞれ下記の料金プランで利用できます。

月額払い契約
フリープラン:月額料金0円
ベーシック(自社コースのみ)プラン: 月額料金360円/人
コンテンツプラス(自社コース+受け放題コース)プラン: 月額600円/人
(※各99人までの場合)

企業規模に合わせて適切な料金プランを選べるサービスは心強いですよね。
先に挙げたLearnOと同じく、AirCourseも企業規模を問わずにおすすめできるe-ラーニングサービスの1つなのかもしれません。

Playse.

Playse. は、株式会社manebiが提供している自社/他社教材併用型のe-ラーニングサービスです。

Playse. の月額料金は、有効ID数分だけを支払っていく方式となっています。
そのため、IDの有効/無効は簡単に切り替えられる仕様となっていて無駄のない運用ができることが強みです。

全体的な料金があまり高くないので、こちらも企業規模を問わないおすすめとなってくれそうですね。

月額料金の安さを重視してe-ラーニングサービスを探すのであれば、Playse. は良い候補となってくれるでしょう!

LearningWare

LearningWareは、株式会社プロシーズが提供する自社教材型のe-ラーニングシステムになります。

LearningWareの料金プランは次の通りです。

ユーザー数プラン
 初期費用:200,000円~
 月額料金:20,000円~

同時アクセス数プラン(サイトに同時にログインするユーザー数に上限を設け、その上限数に応じた月額費用を設定)
 初期費用:200,000円~
 月額料金:98,000円~

「料金が高め」なことを踏まえると、こちらも「大企業向け」のサービスなのかもしれませんね。
なお、LearningWareの公式サイトには「料金の詳細についてはお問い合わせください。」とあるので、導入を考える場合は問い合わせてみるべきでしょう。

とは言え、LearningWareは30以上の言語に対応しています。
そのため、多国籍の従業員を抱える企業にはとてもありがたい存在と言えるかもしれませんね。

edenLMS

edenLMSは、エデン株式会社が提供しているe-ラーニングシステムです。
教材作成をとても簡単にできることが最大の特徴であり強みです。

edenLMSには下記の3つのプランがあります。

同時アクセス数プラン:ユーザーID数無制限
ユーザーID数課金プラン:全員が同時アクセス可能
休止プラン: eラーニングの利用を行わない月があるが、再開時に既存データを使いたい場合におすすめ(※ユーザーID・コンテンツ・受講履歴を残したまま休止できる)。月額1,500円。


なお、同時アクセス数プランとユーザーID数課金プランはそれぞれの表の通りです。

どちらのプランであっても、「少し安くなる」という点に着目すると、「年間払い契約をする」ほうがお得かもしれませんね。

最小契約単位が50ID〜なので、おすすめは中規模企業以上となるかもしれませんね。

セキュリオ

セキュリオは、LRM株式会社がサービスを提供している他社教材型のe-ラーニングシステムになります。
その名の通り、Webセキュリティに特化したe-ラーニングを受けられるサービスとなっています。

セキュリオの料金プランは下記の通りです。

GRライトプラン: 50ユーザまで一律月額7,500円(※60ユーザ以上は150円/人)
GRスタンダードプラン: 50ユーザまで一律月額15,000円(※2 60ユーザ以上は300円/人)
GRエンタープライズプラン: 要お問い合わせ(「スタンダードプラン+高度なカスタマイズ」のため)
※3 追加できるアカウント数は10アカウントごととなっています。

初期費用:10万円

金額の安さから、パッと見では「GRライトプランがおすすめ」そうに見えるかもしれませんが、契約するのであれば、「スタンダードプラン」にすべきです。
なぜなら「ライト」と付くだけあって、「GRライトプラン」ではe-ラーニング機能の利用に制限があるなどの不便が考えられるからです。
せっかくセキュリティに特化したe-ラーニングシステムを導入するのであれば、その機能を余すところなく使えたほうが、実際に役立ちそうですよね。

そのため、料金ばかりに気をとられるのではなく、提供内容の細かな違いまで踏まえて料金比較をすることも肝心になります。

etudes(エチュード)

etudesは、アルー株式会社が提供する自社教材型のe-ラーニングシステムです。
数十万人規模のID発行に対応していることから、大手企業や省庁も導入している「意外と知られたサービス」になります。

etudesは、パネル型UIなど、マニュアルなしで誰でも簡単に利用できる使いやすさが強みのサービスです。
詳細は問い合わせる前提のようなので、興味のある方は一度問い合わせてみると良いでしょう。

SAKU-SAKU Testing

SAKU-SAKU Testingは、株式会社イー・コミュニケーションズ提供の他社教材型e-ラーニングシステムになります。
コンテンツ量の豊富さに定評のあるサービスです。

SAKU-SAKU Testingには2つの料金プランがあり、それぞれの内容は下記の表の通りです。

最小契約単位が30ID〜であることを踏まえると、零細企業にはおすすめにならないかもしれませんね。
とは言え、月額料金は安いので、小企業以上の規模であればおすすめとなることは間違いないでしょう!

まとめ

e-ラーニングシステムとは、インターネットを利用した学習のことです。

企業向けのe-ラーニングシステムを選ぶポイントは次の4つです。

e-ラーニングシステムを選ぶためのポイント
・システムの種類
・対応人数と料金
・カスタマイズがどの程度できるか
・セキュリティ

またおすすめのサービスは下記の通りになります。

それぞれのサービスの特徴などをしっかり見極めて、自社にジャストフィットする最も良いe-ラーニングサービスを選べると最高ですね!

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