1. 社会人基礎力で、組織全体の能力レベルアップ!著書スキルマネジメントPart.15

従業員エンゲージメント

社会人基礎力で、組織全体の能力レベルアップ!著書スキルマネジメントPart.15

スキルティ 広報部

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2023.05.29(Mon)

※こちらの記事は、書籍「従業員エンゲージメントを仕組み化するスキルマネジメント」
の内容をもとに、構成しています。

前回のお話では
新人の才能プレリリース!開発するなら、どのスキル?著書スキルマネジメントPart.14
について、お伝えしました。

今回は
「【コラム】社会人基礎力の大切さに、気づいていますか?著書スキルマネジメントPart.15」
について、お話ししましょう!

人生100年時代、「社会人基礎力」を考える!

人生100年時代を迎え、今後ますます重要になってくる「社会人基礎力」。

今、改めてもう一度「社会人基礎力」について
解説していきたいと思います!

「社会人基礎力」とは、経済産業省が2006年に
「職場や地域社会で、多様な人々と仕事をしていくために、必要な基礎的な力」
として提唱したものです。

社会人基礎力とは
社会人になったら、初期から見つけておくべき「基礎スキル」のこと。

「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働くカ」の3つの能力と
12の要素から、構成されていました。

この「社会人基礎力」は、人生100年時代には、必要不可欠なスキル。

「これまで以上に長くなると予想される、個人の企業・組織・社会との関わりの中で
ライフステージの各段階で、活躍し続けるために求められる力」
と言われています。

確かに、社会人基礎力って=常識的に持っていた方がいいスキル
ですので、新人の方は特に、早い段階で持っていた方がいいでしょうね。

任される仕事の大きさも、変わってくると思いますよ。

キャリアを切り開くのに、社会人基礎力は絶対必要!

社会人基礎力は、会社で能力を発揮するにあたって、必要なスキル。

自己を認識してリフレクション(振り返り)しながら
目的、学び、統合のバランスを図ることが
「自らキャリアを切りひらいていく上で、必要」と、されています。

というか、「社会人基礎力」は本当にあった方がいいですよ!
ないと困るし。恥をかかないためには必須の、人生100年生き方マニュアルです。

電話の対応、挨拶の仕方、メールの書き方、書いていい事
書いてダメな事。

お茶の出し方、伝言の伝え方
全部にマニュアルがあります。覚えないと、自分が恥をかくだけでなく
「あの会社の新人使えねー」といったイメージとなり

会社の看板を汚してしまう事にも、なり兼ねません。

「社会人基礎力」は、すべての世代に必要とされる能力。
仕事が変化しても 通用することから、「持ち運び可能な能力=ポータブ ルスキル」とも呼ばれています。

社会人基礎力は、すべての基礎!

社会人基礎力は、パソコンに例えると「OS」にあたります。
どんなアプリを使うにも、PCがないと使えませんよね。

アプリに該当する専門スキルや、特殊スキルを使おうと思ったら
社会人基礎力は、なくてはならない能力なのでした。

ところで私たちは「能力開発」という言葉に
何か特別なスキルや、難易度の高い資格の取得を目指す!
といったイメージを、抱きがちではないでしょうか。

しかし、実際には専門のスキルを獲得する前段階として、まず常識的に持っていないと
困るスキルなのでした。

例えば、失礼のないメールの書き方。返事の書き方をマスターしていないと
どんなに優秀なITエンジニアの仕事をしても、メールしただけで
クライアントが怒ってしまい、返事がこない!

なんて案件が、あるかもしれませんよ。

「社会人基礎力」は、仕事をする上で「社会人の土台」となるもの
これをマスターしていないと、高度な能力を身に付けても、意味がないのでした。

常識もコミコミで、社会人基礎力をマスターしよう!

もし土台となる社会人基礎力が、欠けていたら
高度な能力を身につけるのは難しいです。

また、仮に高度なテクニックをマスターしたとしても
実社会では、良好なパフォーマンスを発揮できない可能性が、高いと思いますよ。

電話の応対=タメ口。尊敬語も謙譲語も、間違っている
挨拶=しない
身だしなみ=清潔感がない
報連相=できない

↑こういった人物が、素晴らしいプログラムを組んだとしても、ですよ。
清潔感がない、タメ口な時点で、コミュニケーション取りたくないと思いませんか?
私は、あんまり親しくなりたくなーいと、思ってしまいました。

同じクオリティで、プログラムの仕事ができるなら
社会人基礎力があって、常識的な話ができて
一緒に仕事したら、楽しい人の方がいいですよ。

トラブル案件が発生しても、一緒に笑って、相談できて、乗り越えられるような
そんな気持ちのいい人物がいたら、私はその人を選びます。

社会人基礎力があると、人間力もプラスになるのかも、しれませんね!

社会人基礎力は、2000年〜に生まれた概念

能力開発をする上で、まずマスターすべき「基礎能力」の大切さについては
実は過去、あまり語られてきませんでした。

「社会人基礎力」という概念は、2000年代に登場したものなのです。

それより前の時代、社会人として身に付ける能力の特定は
今ほど明確に、定義されていませんでした。

昭和や平成の初期は、今よりも仕事の中で偏見があり
「女性の仕事は、お茶くみ。男性はお茶を淹れないのが普通」

といったように、今では考えられないような「暗黙の了解」のテンプレがあって
基礎力どころでは無かったのでした。

そのため、才能があっても女性は出世しにくかったり
朝から何十人ものコーヒーを、新人の女性社員は配らなければいけなかったり、したのです。
砂糖やミルクを入れるかどうか、全社員の味の好みを、記憶しないといけない世界線

そんな時代があったんですよ。
ううーーーーーん、面倒くさいです。

コーヒーいれる方も、いただく方も、気を使いまくるので
いつしか「ドリンクは自分で、自由に」といった会社が増えていきました。

しかし恐らく、田舎の会社は……未だにありますよ。
震え声ですが、ありますよ。
そういった会社ですら、現代の「社会人基礎力」は通用すると思います。

古い会社ほど挨拶や、古い礼儀作法に厳しいので。
社会人基礎力を身につけた新人は、田舎でも都会でも重宝されるでしょう。

能力開発の要ともなる、このポータブルスキルは
何かトラブルが起きてから、「やぱり、新人には学ばせておかねば!」と
気付く企業も多いのだと聞きました

本記事の内容はこちらの書籍をもとに作成しています

従業員エンゲージメントを仕組み化する スキルマネジメント:中塚敏明著

バイトの経験がない社会人は、ゼロから教育

最近の新入社員には、リモートワークの導入や、職場における「管理職層不足の影響」もあり
企業の規模や業種を問わず、「一般常識を身に付けていない新人」が
増加している、と聞きます。

企業側からすると、ちょっと困りますね。

他にも、学生時代にアルバイトの経験がある社員と
全くない社員で、かなり「社会人基礎力の落差」があるようでした。

確かにバイトを経験した新人は、お金の扱いや、挨拶の仕方、接客のマニュアルなど
仕事をする中で、しっかりと学んできているので
新人なのに気が利いて、テキパキと動けるタイプの人もいますよね。

そういうタイプの新人は、どこの会社でも活躍するでしょう。
社会人基礎力を、経験で摘んできた人材なんて
最初からチートじゃないですか。貴重です。

まず出逢えないので、欲しいに決まってますよね。

対して、バイト未経験で入社した新人は、もうゼロスタートでした。
社会人基礎力がない人は、見ていてすぐに分かります。

人との交わりの中で、自ずと学んでいく、その場に適したマナーや
振る舞いをわきまえない社員も、入社してくるのでした。

社会人基礎力がない人を、放置しておくと
一体どうなるのでしょうか?

放置すれば大変なことに!

「社会人基礎力の欠如した新人」を
放っておいたら……、一体どうなるのでしょうか?

まず本人だけでなく、上司や同僚の仕事にも支障が生じるでしょう。
なにせ、常識がない=社会人基礎力がない

という事でもあるからです。
やがてはお客様までもが、直接的・間接的に迷惑かけられてしまうのは
明白なのでした。

だって基礎社会人力のない新人の
本人は「自分では基礎がありまーす!(笑顔)」と
思い込んでるパターンも、あるからです。

事実、当社でも自学可能なスキルマネジメントシステム、導入前には
そんなタイプの新人でいっぱいでしたよ。

当社でも、管理職が新入社員に対する「初歩的なマネジメント業務」に追われてしまい
基礎の常識から教えなければならず、悪循環をくり返していました。

リアルに発生した、新人トラブルをピックアップしてみますね!

新人トラブルから学ぶ、社会人基礎力の大切さ

新人トラブルで発生したリアルな案件を、ピックアップしてみました!

【リアルに発生した、新人トラブル】
・遅刻を繰り返す
・納期を守らない
・不明点を放置する
・トラブルを報告しない

こういった問題行動が、新人社員から続出したのでした。
その時は、大変でしたよ。

上司は、同じ説明を何人にもしなければならず、そんな作業の連続に
疲れ果ててしまいました。
なにせ「社会人基礎力がない」相手ですから、新人サイドは悪気もないワケです。

お客様アンケートにも、クレームが寄せられるようになりました。
上司は、新人のアフターフォローに苦心し、部下本人は叱られることの多さに
やる気を無くしていったのです。

「社会人基礎力の欠如」これが、全ての元凶でした。

そこから当社は反省をし、学び、自己学習で社会人基礎力がマスターできる
システムを開発したのです!

社会人基礎力をマスター!その後は……

すべての新人に「社会人基礎力」をマスターさせたら
どうなったと思いますか?

まず、新入社員の「仕事へのモチベーション」が、アップしたのです!
そのポジティブなエネルギーは、上司やお客様にも影響がありました。

社会人基礎力をマスターしたことで、新人の成長の土台が整備されました。
それにより、本人の成長も促進されたのです。

新人サイドも納期を守らないと、みんなが困るという意味や
挨拶、報連相の正しいテンプレが正しくマスターできたことで

業務に関するミスが減り、叱られる機会もグンと少なくなりました。

そうなってくると、新人でも仕事が回せるようになります。
そしてついには、お客様に貢献し
「仕事のやりがい」を感じられるまでに、成長したのでした。

社会人基礎力、マスターすべきですね!

社会人基礎力で、組織全体の能力レベルアップ!

一番変わったのは、一人一人の社員が持っている
「当たり前」の基準です。

社会人基礎力を新人にマスターさせたことで、当たり前の基準がそろい
規律のある、しっかりした組織が構築できたのでした。

社会人基礎力は、組織全体のレベルアップを可能にしたのです!

専門的なスキル開発をする前の、下準備や
スキルの学び直しにも、この能力は役立ちました。

社会人基礎力って、すごいですね。

このスキルをマスターする事で、新人はもちろん、あらゆる層の社員にとって
さらなる飛躍の基礎になったのでした。

いかがでしたでしょうか?

次回のスキルティ公式ブログは
「能力の因数分解で成長を可視化する!著書スキルマネジメントPart.16」

の特集です。
新人の「どんな能力を伸ばしたいのか」テーマの核心に迫りますよ。
また次回、お会いしましょう!

  • スキルマネジメントで組織の成長を最大化する

    組織の成長を最大化するためには、社員の育成環境を整えることが重要です。スキルの見える化と習慣化こそ、成長を最大化するセンターピンだと考えています。スキルマップで社員の生産性を最大化します。